ピアノの楽譜って、
出版社(編集者)によって、
たくさんの種類があります。
それらは、曲の解釈が少しづつ違うので
比較してみるのも
おもしろかったりします^^
例えば、強弱のつけ方が違ったり、
ペダリングが違ったり、
アクセントが違ったり、
指使い(運指)が違ったり、
ひどい時には、音そのものが違う!!笑
(これはどうかなぁって思う。。
でも、実際あるのですよ!)
楽譜は、なるべく作曲者の意向に沿った
原曲により近い原典版を求めるのが良いとされ、
それぞれここがお薦めの出版社って
いうのがあるようです。
(ベートーベンならヘンレ版とか)
楽譜の値段もいろいろで、
まさにピンからキリ、です。笑
例えば、3冊持っている
ショパンのソナタで比べてみると、
むかしむかしの若かりし頃(学生時代)
大阪のヤマハで買ったものは、なんと¥950。

安いですね~笑
今じゃ、こんな値段で買えない。。。
ちなみに有名なパデレフスキ版です。
ポーランド製で、紙はガサガサだし、
もろいから、すぐ破けるし、、
でも、当時はみんなこれを使ってました。
(↑先生が薦めるから)
表紙も使っているうちにこんな感じに、、、
どんどん剥がれていく、、、💦
↓ほぼ全てのページがこんな風にバラバラ。。。苦笑

でも大切なものだから、
これ以上破けないように、
大事に大事に使ってました。。
次は、平成7年、
子どもがまだ小さかった頃に買ったもの。
(この頃は、子どもたちと童謡を歌ったり
アンパンマンを一緒に弾いたりして
けっこうピアノ弾いてた時期。。。♬)
同じくパデ版で。(出版社はジェスク)
今度は日本語バージョン☆
(これ解説が日本語なので分かりやすく楽ですよ~)
こちらは、地元の楽器店で¥2,100。
同じ楽譜なのに、倍以上。笑
だんだんと値上がりしてます。。
それから、また新しい原典版が出たので、
興味があり、そちらを購入。(出版社はPWM)
エキエル版(ナショナルエディション)です。
なんと、なんと¥4,840。
高すぎる。。嘘でしょう、、
最初のヤマハから、5倍。。。おっと💦
(まあ、エキ版は少々お高いので有名ですが)
でも、こちらの方が音符が大きく、見やすいので、
私は使いやすいかなぁ。。
(パデ版で慣れていると、譜面のレイアウトも違うので
初めはなかなか慣れませんが…)
運指の指示も細かいし、
デュナーミク(強弱)も分かりやすい。
特に指使いは、指が運びやすく楽~
何より、最新で、研究が進み、
原曲に一番近いしね。信憑性は抜群です。
(すごい数の資料から集められた
データをもとに作られたらしい)
ただね、3番まであるはずのソナタなのに、
2曲しか入ってない~( ;∀;)
なぜ???
1番はどこいった????
エキ版は、生前出版分(A)と
没後出版分(遺作)(B)とに分かれているので、
もしかして遺作の方?????
(ショパン自身気に入ってなかったから)
…いえいえ、様々な作品集の中に
収められているようです。。。なるほど。
さて、遺作(いさく)(B表記)ですが、
ショパンが生前出版しなかったから
遺作の方へ入った曲の数々のことで
けっこうたくさんあります。
今では有名な曲(幻想即興曲)もあり、
ショパンは世に出したくなかったのかも…と思うと、
なんだか複雑な気持ちになります。
すごく美しい曲なのにね。。。
まあ、どの楽譜がいいか悪いかは、
その人の考え方次第だと思うし、
値段で選ぶものでもなし。
ただ楽譜って、しょっちゅう買うものでもなく、
一生ものになると思うので、
自分が使いやすい(弾きやすい)楽譜を選ぶことが
一番良いのかなって、改めて思うのでした。。。